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1つ目のメニューで個別指導という指導方法について考察しましたが、
実際の塾は指導方法のみで成り立っているのではありません。
講師と それを取り巻く環境である塾自体の質が とても重要なのです。



大手の個別指導塾

塾の分類として大手の塾と個人経営の塾に分ける方法があり、
大手の個別指導塾は何社かありますが多くが共通する特徴を持っていますので、
先に その特徴を紹介します。

[料金の実態]
いきなりですが、料金から考えましょう。
まずは何対何指導なのかと 1時間あたりの指導料金を確認しましょう。
入会金、教材費、教室維持費などもバカにならないので算入すると良いでしょう。
極端な例では指導料金以外の名目で月に1万円以上取られる塾も。

大手の個別指導塾の講師の時給は1100円程度(東京)がほとんどですので、
以下、時給1100円として実際にありがちな指導料金と比べてみます。

(例1) 1時間あたり2000円の1対3指導
あなたは塾に2000円を支払い、生徒は平均20分以下の解説を受けられます。
2000円のうち約367円が講師に支払われ、残り1633円は その他の事に使われます。

(例2) 1時間あたり2800円の1対2指導
あなたは塾に2800円を支払い、生徒は平均30分以下の解説を受けられます。
2800円のうち550円が講師に支払われ、残り2250円は その他の事に使われます。

[教室長の実態]
大手の個別指導塾については「A塾は良い」とか「B塾は悪い」というのは意味がありません。
これらの塾の多くはフランチャイズにより各地に教室数を増やしており、看板(塾の名称)や指導形態や
料金体系などが同じだけで、教室の良し悪しは その教室のオーナーや教室長次第でありバラバラだからです。
フランチャイズではない会社直営の教室もありますが「教室長による」という点は同じだと思われます。
ですから「A塾C教室は良い」とか「A塾D教室は悪い」という風に考えた方が良いでしょう。

塾を経営している人間には主に2種類います。より良い指導をしたいと思っている人間と、
生徒の事は三の次でお金儲けの為だけに(たまたまこの仕事を)やっている人間ですが、
大手の個別指導塾を選ぶ際は特に この点には注意するべきです。
なぜなら、この手の塾ではフランチャイズのオーナー、教室長として講師経験が全くない人や
教育に何の知識も情熱も無い完全なド素人までも契約しているみたいだからです。
完全なド素人でも、これからこの仕事に全力で取り組みたいという人ならまだ良いですが、
より良い指導を提供する気などなく金儲けだけの目的で始めたオーナー、教室長も少なくないでしょう。
これは個別指導塾を選択するとき一番気をつけなければならない点の一つです。

[指導力の実態]
講師の採用育成は教室長が行う塾が多く、教室ごとにバラバラが普通です。
以下では、あまり悪徳でもなく、特別優良でもない平均的な教室を想定して説明を続けます。
ごく一部の優良な教室には当てはまらないと思ってお読みください。

講師は全員アルバイトで ほとんどが学生ですから、高偏差値の大学の近くの教室ならば
そこの学生が集まり講師の学力は高くなり、そうでなければ低くなります。
教室によっては万年講師不足で、教えられない教科を答えを読むだけでごまかした指導が行わる事もあります。
特に理系の講師は個別指導塾では常に不足傾向にあるので良い指導が受けられないかもしれません。

個別指導で大事なのは指導力ですが、学力が高くても指導力が高いとは限りません。
優秀な生徒に高度な内容を教えるには学力が高い講師がいれば良いだけですが、
勉強の苦手な生徒に基礎的内容を教えるには高い指導力と経験が必要になるでしょう。
特に算数、数学の基礎内容を こういう生徒に教えるには加えて高い専門性が必要だと私は主張します。

チラシの「講師の厳しい採用基準」「厳しい研修を経た講師」はウソでしょう。
よほど優良な教室は知りませんが、平均的な教室ではフランチャイズの募集から考えても
教室長は教育や指導に詳しくなく無いので、講師の教育は一切行われないし できないでしょう。
すなわち、生徒の指導は採用した直後でも素人の学生講師に丸投げするだけなのです。
その後、個人的に努力して優秀な講師になる人も中にはいるでしょうが、
個別指導塾を選ぶ際に そのような例外をあてにするべきではありません。
大手個別指導塾に通わせるならば、講師について、
学力はある者もいるが指導力については完全な素人だと思って通わせるべきです。

この事から、大手個別指導塾に通わせてもよい生徒には制限が出てきます。
「ちょっと学力が低い生徒」から「ちょっとできる生徒」の範囲内ならば無難です。
優秀な生徒の場合は、高学力の学生講師が多そうな教室ならば良いですが、それ以外は駄目でしょう。
そして、個別指導塾を選択する事が多い かなり理解力の低い生徒などは、
残念ですが平均的な大手の個別指導塾には指導をまかせられません。

大手を選ぶ人は安心感が理由の人が多いと思いますが、
平均的な大手個別指導塾を言い表すならば「素人が経営し素人が教える塾」です。


個人経営や小規模展開の個別指導塾

個人経営の個別指導塾は何もかも塾長の考えで全て決まりますから当然、塾長次第です。
個人で塾を始めた塾長は、上で述べたような教育に興味がない、無知という人はほとんどいないでしょう。
やはり学生のアルバイト講師を使う塾が多数だと思いますが、中にはベテラン講師やプロ講師のみで
高い指導力を提供している塾や、塾長一人だけで教えている塾などもある点が大手とは違います。
学生講師で運営するにしても、指導に無知な素人塾長と、熱心な塾長とでは
講師の選別やサポートも違うでしょうから、授業の質も違ってくるでしょう。
学力の低い生徒を預けるならば特に、信頼のできる塾長の個別指導塾(個人指導塾)で
良い講師を担任にしてもらえる1対1指導の塾にした方が良いと思います。
ただ、そういう個別指導塾がお近くに見つかればの話ですが これが難しいです。
それが無理ならば、家庭教師を探されることも検討して下さい。



これにて個別指導塾 個人指導塾の解説を終了します。
ご精読ありがとうございました。



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